こんにちは。
星矢の拳プロジェクトの地獄の渡し守、ブラック大魔王です。
ついこないだ、ひいこら言いながらコラム書いたと思ったら、早くもまた僕の番がやってきました。
すでにネタが尽きつつあるような気もしないでもないですが、これも世のため人のため、この小宇宙の続く限り、頑張って書いていきたいと思います。
さて、時の流れというのは早いもので、星矢の拳MillenniumEditionも、ベーシックセットの発売から3年(正確には3年半)が過ぎました。
中学生や高校生ならば、ひとつの生活に区切りを付けるだけの時間です。
星矢の拳プロジェクトとしては、この間、製作に追われる日々が続いており、まさに駆け足で通り過ぎた歳月なのですが、皆様にしてみれば、新作エキスパンションの発売される半年毎、1年毎という間隔は、かなり「待たされている」と感じるかもしれません。
これは、おそらく外から見ても、今僕らがどんな作業をしているのか、何をしているのかが分からないせいもあるかと思います。
そこで、今回は大雑把ではありますが、平均的に僕らがどんな制作スケジュールで動いているのかを書いてみたいと思います。
たとえば、冬コミを終えてから夏にかけて新作エキスパンションを制作する場合です。
まず、1月。
冬コミを終えて、まずは休憩……といっても、そうそうゆっくりもできず、通販の申し込みへの対応、委託販売の発送準備、インテックス大阪で行われるコミックシティへの参加など、やることは多いです。
あ、ちなみに、「次は何を作るか」については、すでに決定しています。
大体1~2年のスパンであらかじめ制作予定を組んでいるので、コミケを終えてから「次は何をやろうか」と考え出すことはほとんどありません。
2月には、いよいよ制作がスタートします。
キャラクターはどこまでカード化するのか、技や防具はどれだけ必要かなど、新エキスパンションに収録するカードを取捨選択していきます。
それから、誰がどのカードのデータを作成するかという担当分けや、キャラクター毎にどのイラストレーターさんに絵を依頼するか、などを決めていきます。
3月は主にデータ作成がメインですが、他にもこの月には毎年、ゲームマーケットに参加しているので、不足しているセットやスペシャルカードの補充など、実務作業も入ってきてバタバタする月です。
また、先月のエントリー『実録!技カードが出来るまで!!』を読んでいただいても分かるように、カード1枚を考案するにも、原作やアニメを見直して、データを考え、フレーバーテキストとなる台詞も拾って……という手順がかかってきます。
4月には、全員が作ったデータを揃えて検討します。
個々のエキスパンションには、それぞれテーマがあるため、全員がバラバラに作成したのを集めて終わり、という訳にはいきません。
サイド全体としての各種バランスなどを考えて、ひとつひとつのカードについて協議し、修正を加えます。
その後、仮データを使ったテストプレイを開始していきます。
他にも、サイドのアイコンや、キャラクターカードの色調、箱の外装デザインなど、色々と決めるべきことが出てきます。
5月にはテストプレイを続行しつつ、問題点をその都度微調整していきます。
同時に、カードのレイアウトやデータの入力は、この時期から忙しくなっています。
なにせカードの数が大量なので、早め早めに入力しておいて後からそのデータを修正していく、というやり方でないと間に合いません。
6月にはデータ制作は佳境に入り、中旬を過ぎる頃にはテストプレイも終わりに近づいてきます。
他にも、イベント会場での購入者にオマケで付けるスペシャルカードなども作らなければいけません。
また、カード内容については、数値的なバランス面だけではなく、特殊能力の説明は分かりやすく書けているか、表現がバラバラになっていないか、といった校正作業や、マニュアルの執筆などの仕事も山積みになっています。
7月には、データ作業はほぼ終了します。
星矢の拳は印刷所でカード印刷しているので、このあたりでデータを入稿しないと間に合いません。
入稿した時点でパソコンを使った作業はだいぶ片付きますが、この後は肉体的にしんどい作業が山盛り残っています……
あとは、コミケまでひたすら肉体労働です。
まず各種スペシャルカードの制作。
出力したものをカッターで切って、スプレー糊をふって1枚1枚ブランクカードに貼り付けていきます。
他にも、ライフカウンターなどの各種アイテムも、手作業で仕上げるため、これらだけでも数日間以上の徹夜作業になります。
その次には、箱作り。
買ってきたクラフトボックスを組み立て、そこにこちらも出力してきた箱の外装(基本セットなら黄金聖衣、EX1ならメインブレドウィナなど)を切り貼りします。
それから、印刷できてきたカードを1セット分ずつ箱詰めしていきます。
そして、最近だと黄金パックや青銅パックも作っていますが、これがまた「嫌がらせかよ!」というぐらい、カード枚数が多いので、カッターで切り取るだけで数日作業です。
そうして作ったものを段ボールに詰めて、ようやくコミケに向けて準備終了……となります。
以上が、おおよその制作スケジュールです。
実際には、多少工程が前後することもありますが、大体はこのような流れと考えていただいて間違いありません。
……いかがでしょうか。
多少は僕らがどのようにして星矢の拳を作っているか、というイメージが伝わりましたか?
待っている皆様としては「1年もあれば何でも作れるだろ」と思われるかもしれませんが、我々としては1年あっても「もっと時間が欲しい……」というのが正直なところ。
制作以外でも、コンベンションの開催や、星矢系のイベントに参加したりもしていますし、もちろんメンバーには本業があって、人によっては本業とは別の副業もやりつつ、その中から時間を捻出して制作を進めている状況ですから。
本音をいえば、たまに「同人ゲームってここまで苦労して作るものか?」と思わないでもないですが……(^^;
それでも、遊んでもらった人に「面白かったです」と言って貰えたときの嬉しさのために、頑張っていますので、どうぞ皆様も気長にお付き合いください。
ブラック・F・大魔王
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